湯治場
農家の仕事が一段落した
冬一週間の暮らしです
大正生まれのおじいさんの話しです
一週間の食べ物を持って
行きつけの湯治場に出かけました
村の男たちの労をねぎらう骨休みです
さあ 着いた まずは 一杯
元気な声が山から山へ響きます
自炊生活も手慣れたもので
女房が居なくても大丈夫
そんな冗談を皆で言っていました
一週間の食べ物がそろそろ
底をつき始めて来ています
山で過ごした楽しい時間も終わります
さあ 仕事だ さあ 帰ろう
元気な声が春の空へ響きます
おじいさんの通った湯治場は
今はホテルになりました
おじいさんの話しを思い出しています
春めき
ソメイヨシノより一足早く咲く桜
春めきの蕾が膨らんでいます
卒業式が近づいています
小学校の庭に植えられた春めきも
ピンクのモヤがかかっています
門出の春はもうすぐですね
蛍の光仰げば尊し
春めきは卒業生を送る桜
ソメイヨシノより一足早く咲く桜
春めきの花が咲き始めました
ほのかな香りが漂っています
盲学校へプレゼントした春めきも
咲き始めたとの便りがありました
香りで春を感じていますと
見えないけれど
香りで分かる
春めきは花の香りがする桜
春めきは春めく頃に咲く桜