同人雑誌『まんじ』寄稿文書一覧

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142号掲載「農ある暮らし~私の日常~」(1)

「農ある暮らし~私の日常~」(1)
(→pdf でもご覧頂けます)

東京一極集中により、ますます地方の疲弊が深刻な状況になりつつあります。このような背景を踏まえ、都市と農村のあり方をテーマとした歌のCD
「古屋富雄作品集」をリリースしています。
一人でも多くの人に現状を知ってもらう、有効なツールが音楽と考えたからです。
そして、さらに理解者のすそ野を広げるため、自分の日常をしたためた散文詩「農ある暮らし~私の日常~」を朗読したCDのリリースを計画しています。

女性アナウンサーによる臨場感のある語り、そして、演奏家「平野融氏」のアコーステックギターとをコラボさせた仕上がりを考えています。
また、書いた詩は、曲が乗せることが出来るものになっていますので、歌としてのCD化にも期待をしています。
とにかく、ゆっくり、じっくりと朗読の世界を満喫していただければと思います。

 

《都会》

長い間、村には帰って来ませんね
都会の暮らしは快適ですか
ニュースで言っていました海が綺麗になって
海水浴が出来るそうです
川には鮎が泳ぎシジミも採れるそうですね
都会に自然が戻って来ました
少年時代あなたと海で、川で遊びました
都会の写真

これから先も村には帰って来ませんか
都会の暮らしは好きですか
新聞に出ていました東京一極集中
寂れゆく地方の現状
働く場所も遊ぶ場も自由に選べて楽しめる
すべてが都会に集まっています
無人のモノレールに今日も乗っているのですね
皆が都会へ行ってしまうそんな時代が来ています

 

《母の命日》

明日は母の命日です
花をたむけに参ります
和菓子が好きな母でした
馴染みの店で買っていきます
すあま

働き者の父と一緒で大変でしたね
腰が曲がるほど仕事をされましたね
育ててくれてありがとうございます

今日は母の命日です
百日紅が咲いています
ピンクの花が綺麗です
優しい母の化身でしようか

働き者の父と一緒で大変でしたね
農家に嫁いで苦労をされましたね
育ててくれてありがとうございます
好物だった「すあま」を一緒に
食べましょう

《中のおばさん》

中のおばさん 屋号が「中」でそう呼んでいます
久しぶりに中のおばさんに会いました
歳を聞いたら暮れに90になるそうです
笑顔が母を思い出させます
今日は息子と畑を見に来たと言っていました

どこの家も貧しかった頃 助け合っていた頃
葬式まんじゅうも分けてくれました
わけ隔てなくありがとうございました
ひまわり

中のおばさん 屋号が「中」でそう呼んでいます
母ととても仲良しだった中のおばさん
母が生きていたら丁度100歳になっています
笑顔をずっと見ていたかった
中のおばさん、100まで元気でと言いました

どこの家も貧しかった頃 支え合っていた頃
お稲荷さんがご馳走でした
お裾分けと持ってきてくれました

中のおばさん100まで元気でいてください
母の分まで元気で長生きしてください
中のおばさんお変わりなくと、祈ります